探偵の繁忙期、クリスマス。ボーナスを浮気調査にはたいた女の24日
-2011/12/24-
探偵の依頼が一番多いのはこの時期、クリスマスだ。なぜかといえば、クリスマスイブに会わない恋人同士などいないからだ。妻をさしおいても、浮気相手とはデートしている。平成になってからというもの、クリスマスの浮気はぐっとしやすくなった。「昭和の日」が制定され23日が祝日になり、デートが23日と24日に分散しやすくなった分、探偵には仕事が多く舞い込むことになる。
F子が私のところに依頼に来たのは12月の初め頃、まだ街がクリスマスシーズンに入ったころだった。「彼が浮気をしているんです」と訴えるF子。探偵を入れてまで調査するのだから、もちろん結婚する予定なのだろう。ここで「結婚する予定なんですか?」などと聞いてはいけない。依頼人が婚約者でない限りは、それは個人の感情だけで判断されるものだからだ。
F子によると、今までは休みのたびに会っていたのに、最近は出張だといって会う回数が減ったのだという。24日イブ当日は、彼氏から「その日は出張が入っちゃって会えないかも」と連絡があったのだそうだ。付き合って5年にもなるが、そんなことは初めてだという。「それまでないし、言い方がうそくさい!」とF子は言う。
依頼者と会って調査日が決まってしまえば、あとは電話などで指示をもらうだけだ。クリスマスは依頼数が多く、調査も昼の案件と夜の案件でダブルヘッダーになる。人手が足りないときは、相棒のほかにも助っ人を呼ぶことさえある。クリスマスはほかの探偵事務所でも案件が重なっているので、悪徳業者だと値段をふっかけてきたりもする。クリスマスだけを調査すればいいのに、前後一週間調べようと言ってきたりする。そうなると、100万円、数百万円なんて金額を請求されるはめになる。しかし、事前の綿密な聞き取り調査を行えば、一週間もかかるような無駄手間は犯さない。ピンポイントで調査すれば、きちんと結果が出るからだ。
F子は、OLとあってそれほどお金を持っていないようだった。「調査すると、いくらになりますか?」とこわごわ聞いてきた。「今回は、どんなに高く見積もっても数十万ぐらいですね」と答えたら「ボーナスでなんとかなる範囲です」と、ほっとしたようだった。金額が高いか、安いかはその人次第。高いと感じたら、そこまで探偵調査を必要としていないということだ。本当に必要な人は高いと思わない。本当に必要な人は、金額以上に相手に対する怨念が凝り固まったりしているので、いくら高くてもいいから知りたいのだ。
24日、調査当日の朝になってF子が「彼氏が時間を作ってくれて、夜はデートするんです。調査しなくてもよかったかも」とうれしそうに電話をしてきた。お金を払った手前、調査は念のために行ってほしいということだった。指示通りにF子の彼氏の昼間の行動を調査する。予想通りに、ほかの女とランチを食べ、昼過ぎにホテルに入って、夕方には出てきた。
翌日、ご機嫌なF子に調査報告書を渡すと、今までニコニコしていたF子は、それを見て憮然とした表情になった。F子の入ったホテルと、浮気相手と入ったホテルが同じ場所だったそうだ。自分の入ったホテルが、何時間か前に、ほかの人と入っていたホテルだと知らされ、さっきまでのご機嫌がウソのように怒っている。
探偵から見れば、少なくともイブの夜に会うだけで十分、本命なのだから、それでいいんじゃないかと思わざるを得ない。必要以上に相手を調べることは、引いては自分を傷つけることにもなるのだ。
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