福岡の探偵・興信所　　　アドバン日記　　　探偵業法の成り立ち 「31」

探偵業法の成り立ち 「31」 2013-10-30

私は福岡市でアドバンと言う探偵、興信所を営んでいますが探偵業法の成立には反対の意思を明らかにしてきました。残念ながらこの探偵業法案は成立してしまったのですが、私はこの法案を「探偵業者締め出し法」と呼んでいる。この中に盛りこまれている個人の権利利益の保護という規定は、個人情報の保護に関する法律行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律や独立行政法人などが所有する個人情報の保護に関する法律の目的にも、同じ趣旨が規定されている。個人情報保護法に習ってこの文言を使ったと言っても、個人情報保護法に言う個人の権利利益の保護が情報収集や保管の対象となる個人の、権利利益の保護を言っているのに対して、探偵業法における個人の権利利益の保護には、これに加えて探偵業者に対して、調査を依頼した個人、すなわち消費者の権利利益の保護が含まれていることは明確である。探偵業の運用の指針としては、参院内閣委員会で次のような付帯決議がなされている。本法が個人の権利利益の保護に資することを目的としていることをかんがみ、契約時における依頼者への重要事項の説明等に係わる規定の周知徹底、都道府県公安委員会による適切な監督などをつうじて調査の依頼者及び調査対象者の権利利益の保護が十分に図れるようにすること。出版社が報道の用に供する目的で依頼を行った探偵業務及び作家、著作者、ジャーナリスト、インターネット等による取材活動については探偵業法の適用除外となることを周知すると共に、その、出版活動、著述活動、芸術表現等に制限を加えることのないように、言論、報道、出版の自由に配慮すること、とある。